今日はFXとは関係ないですが、バーナード・L・マドフという人物の事件について紹介したいと思います。
この事件は人類史上最大の金融詐欺事件と言われています。
被害総額なんと650億ドル!日本円にして6兆円というとんでもない規模の詐欺です。
しかも25年という長い期間堂々と続いていました。
被害者は有名映画監督や俳優、政治家など数々の富豪も被害者にあってます。
一体どんな手口だったのでしょうか?
その手口は驚くほど簡単で、いわゆる「ネズミ講」です。
ネズミ講という一般的に知れた簡単な詐欺システムになぜ名だたる富豪が騙されたのか?
その真相から学ぶことがあるので電撃FXでも紹介していきたいと思います。
マドフが行った詐欺の仕組みとは?
マドフが行った仕組みは極めて簡単です。
まず、「マドフ投資の会」というマドフが個人的に運用していた会に投資家から資金を集めます。
そこで例えば100億円集めたとしましょう。
マドフはこの100億円の元金を取り崩して毎年10%の配当を投資してくれた人に還元します。
配当は投資の成功からの配当として渡していました。
しかしマドフは一切の投資をしていませんでした。
何も投資をしてないので、実際には10年後は元金は無くなってしまいますが、
10%の配当なら10年間は投資の配当として投資家に配当を渡しても誤魔化すことができます。
周りから見れば、元金を切り崩しているだけですが、
マドフは着実にリターンを上げているように見えました。
すると次から次へとマドフの元に新規の投資依頼が舞い込みます。
マドフからは決して投資を求めませんでした。評判を聞きつけてどうしても投資したいという顧客を断ったりもしていたそうです。
このように、選ばれた人間しか投資できないマドフのファンドは魅力を加速させていきます。
実際にどんどん元金が集まるので、払い出しに困ることはなく、数千億円の払い出しも応じていました。
ここでちょっとマドフについて紹介—
マドフはあのNASDAQ市場の創業メンバーであり、NASDAQの会長まで上り詰めた非常に知的で魅力にあふれた人物でした。
マドフ証券という証券会社の創業者でもあり、まったく詐欺などする必要がない成功者でした。
詐欺などする必要がないというのも、マドフ自信の信頼を高めていたのだと思います。
終わりを告げるマドフ投資の会
25年間も新規投資をかき集め続けたマドフのネズミ講ですが、
リーマン・ブラザーズの破綻で迎えた世界同時金融危機によりついに破綻します。
様々な金融機関が資金繰りに困り一斉に資金を引き上げようとしたのです。
マドフは投資資金の返還に応えられずにネズミ講が発覚しました。
被害額650億ドルというのは、ネズミ講が発覚したときに投資家があると思い込んでいた総額です。
実際の被害額はもっとあったと思われます。
25年間も見つけられず、国際的な被害を出したマドフに対して、72歳だったマドフに懲役150年が言い渡されました。
この詐欺事件ですが、実際に儲かった投資家もたくさんいます。
単純に、10%の配当を10年間受け取り、10年後に解約すれば元本が2倍になって返ってくることになります。
ネズミ講というのは、それがネズミ講だと人々が気がつくまで、誰もが儲かっていると錯覚できる仕組みなのです。
その破綻の瞬間までに資金を引き上げれば丸儲けになります。
破産した瞬間に資金を大量に入れていた人が大損するのです。
このように最初から参加して破綻の前に退出する投資家が、あとからやってくる投資家のお金をむしり取る仕組みになっています。
マドフ事件から私たちが学ぶこと
この事件に学ぶことは、美味しい話には常にリスクを伴うと言うことと
投資は引き際が大切ということ。
どんなに誠実そうに見えて、実績がある人でも、あなたが騙されている可能性があります。
信じるのは自分だけとまでは言わないですが、最悪のケースを考え、騙されてもいいと思える範囲での投資をしましょう。
決して自分の預金すべてを投資に回すことはしないことです。
さらに、投資は引き際が大切ということ。
ネズミ講でも最初に加入して利益が出てから退出をした人は結果的に儲かっています。
投資は騙されたという話が多く、怖いイメージを持つ人も多いですが、しっかりと知識を持って取り組めば何も怖いものはありません。
自分を守る為に知識をつけ、正しく取り組んでミリオネアを目指しましょう!
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