レパトリエーションとは?
レパトリエーション(リパトリエーション)はレパトリ(リパトリ)とも呼ばれており、
外国に投資されていた資金を本国に還流させることを指します。
例えば、米ドル/円のロングポジションを保有している場合、
円を売ってドルを買っているので、米ドルと言う海外資産を保有していることになります。
そして、このポジションを決済すれば、ドルを売って円を買い戻すことになり、海外に投資している資金を自国に引き揚げることになります。
これがレパトリエーションの仕組みです。
海外資産が、通貨でも海外株式でも海外債券でも同じことです。
実際にレパトリエーションは大きいチャンスと見て、噂だけでも相場は動いたりする。
レパトリエーションの原因
レパトリエーションは、自国の資産が必要になったときや、リスクを背負うことができなくなったときに起こります。
例えば、地政学的リスクが要因で資金が引き揚げられることがあります。
ある国や地域に投資をしている場合に、その投資先の地域でテロが起これば、
投資家は一斉にその資産を売り、レパトリエーションが起きます。
レパトリエーションの影響
レパトリエーションが起きると、株式や為替等、様々な資産が売られることになります。
株式市場では、株式を売って本国に資金を引き揚げるので、投資先の国や地域の株価が下落しますし、
為替市場では、投資先の通貨は安くなり、自国の通貨が高くなります。
米ドル/円を例にとって言えば、日本国内への資金の引き揚げが起きた場合、米ドルは売られ、円は買われます。
つまり、米ドルは安くなり、円は高くなる円高ドル安につながることになります。