月別のアノマリーでFX相場の流れを掴む!?

電撃様
りな、アノマリーというのを知っているか?
黒崎りな
アノマリーですか?
初めて聞きました!
電撃様
アノマリーというのは、いわば都市伝説のようなものじゃ
黒崎りな
都市伝説!?
電撃様
都市伝説と舐めてはいけないぞ!
アノマリーも知っていれば大きなチャンスとなる


アノマリーとは?
為替市場において「なぜそう動くのかはわからないけど、なぜかその時が来ると為替がある法則にしたがって動く傾向」のことをいいます。

実際の投資でもアノマリーを使用している投資家は多く、アノマリー通りに相場が動くことも多いです。
都市伝説のようなものですが、実際根拠がないのにアノマリーの通りに為替が動くことが多いです。

これは世界的にアノマリーが浸透していて、世界中の投資家がアノマリーの通りに売り買いしているからなのかもしれません。
はっきりとした理論的な根拠を持つわけではないですが、よく当たるかもしれないとされる経験則ともいえます。

今回はアノマリーの中でも「月別のアノマリー」に関して紹介します。
「月別のアノマリー」の他にも、「季節」や「年」「曜日」「ゴトー日」など、様々なアノマリーがあります。

他のアノマリーに関しては、また別に紹介していきます。


月別アノマリー

1月

1月の動きがそのまま、その1年のトレンドになりやすいです。これを「1月効果」といいます。
つまり、1月にドル円が上昇すればその1年はそのまま上昇しやすく、
ドル円が下落すればその1年は下落トレンドになりやすいです。

さらに、1月の中でも第1週で上昇すると1月全体でも上昇するというものもあります。
総合的に見れば、1月の第1週が1年のトレンドの決め手となるわけです。

2月

2月中旬にはアメリカ国債の償還や利払いが集中しやすいとされています。
そのため、これで受け取ったドルを円に換えるという動き(ドル円は下落)が出やすいと言われています。
また、2月3日の節分の日に天井の値を付けやすいというアノマリーもあります。

3月

日本企業は3月決算の企業が多いため、多くの企業が年度決算を迎えます。
年度決算に向けて、保有する外貨資金を円に換えるリパトリエーションが起こりやすいとされています。

この影響で外貨を円に替える必要があるため円高(ドル円は下落)になる傾向があります。
また、リパトリエーションの影響か、3月は1年で値動きが最も激しいとも言われてます。

4月

4月は3月と逆の動きをすることが多いと言われています。
これは、日本企業が年度初めで新たな外貨投資が始まることで円安(ドル円は上昇)が起こりやすい為です。

また、4月末にはゴールデンウィークで、日本人の海外旅行が増えるため、
旅行資金のお金を円から外貨に換える動きが活発になります。
そのため、ゴールデンウィーク前には円が多く売られるので円安が起こるというアノマリーがあります。

5月

5月は、「相場の転換点」と言われており、株安、ドル円では円高になりやすいというアノマリーがあります。
これは「Sell in May:5月に売れ」という、有名なアメリカ株式相場のアノマリーに通じています。
これにより、為替もつられて円高傾向になりやすいと言われております。


「Sell in May」‥Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.の略称
「5月に売ってLeger day(9月第2土曜日)まで戻って来るな」という意味


6月

6月は5月に引き続き円高傾向になることが多いです。
3月の年度決算ほどの威力はないですが、6月末は日本企業の第1四半期にあたるので、これに向けたリパトリエーションが起こるためです。
また、アメリカの金利が年間の底や天井をつけやすいとも言われている時期でもあります。

7月

7月は円安ドル高になるというアノマリーがあります。
これはアメリカで「サマーラリー」という言葉があり、7月から株価が下がり買いやすいとされていて、
ドルを必要とするので、必然的に資金をドルに替えるのでドル高になります。

リーマンショック前まではこのアノマリーはとても協力な判断材料とされてきましたが、今でも十分信頼されているアノマリーといえます。


8月

サマーラリーとは逆に、日本ではお盆の薄商いを指して「夏枯れ相場」と言われることがあります。
これは夏休みで売買が薄くなり、相場が小動きになる傾向がありドル円も大きな上昇は期待しにくいというアノマリーです。

また、お盆休みに入る前に為替変動のリスクを避けるために、ドル売り円買いの為替予約(ドル円は下落)が入りやすいとされています。

9月

日本企業が中間決算を迎える時期となり、これに向けたリパトリエーションが起こります。
年度決算ほどの規模ではありませんが、四半期決算に比べると円高(ドル円は下落)に強い圧力が生じやすいというアノマリーです。
これは、外貨を円に替える必要があるため円高要因がある為です。

また、秋は大相場になりやすく、値動きがわかりやすくなるので、トレードしやすい月とも言われています。

10月

「10月効果」と言われるアノマリーがあります。
これは、10月にアメリカの株価が安値をつけやすいことからこう呼ばれるようになりました。
ドル円も株価につられ、10月に底値になりやすい傾向があります。

有名な株価暴落として、
1929年10月24日の「暗黒の木曜日(Black Thursday)」、
1987年10月19日「暗黒の月曜日(Black Monday)」があります。
2008年のリーマンショックでもドル円の下げ幅が最も大きかったのが10月でした。

11月

2月と同じでアメリカ国債の償還があるのでドル円は下落することが多いです。
米国感謝祭の休暇がメインで休暇前に調整が入ることも良くあります。
9月の大相場が終わる月でもあり、9月に長期ポジションをもった人は11月に決済するのがオススメです。

12月

欧米企業では12月決算の企業が多いため、この時期にリパトリエーションが起こりやすいとされています。
日本企業の第3四半期がくるのでリパトリエーションの動きがありますが、欧米企業は年度決算なのでこちらのリパトリエーションの規模のほうが大きくなりやすいです。
ドルが買われやすくなるので、ドル円には上昇しやすいと言われています。

しかし、年末は相場の方向はその年によってバラバラで、FXトレードするのが難しいです。
値幅は大きく動くのでチャンスでもありますが、方向性に特徴がないので初心者が手を出すとよくわからずに波に飲まれてしまうことがあるので注意が必要です。
また、クリスマス以降はトレーダーが休暇に入るので、市場が非常に閑散とした状態になります。


リパトリエーションとは?
リパトリエーション(レパトリエーション)はリパトリ(レパトリ)とも呼ばれており、
外国に投資されていた資金を本国に還流させることを指します。

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