しかし、勝率が高くても総合的にマイナスになってしまうこともあるのじゃ
だからFXで利益を伸ばしていきたかったらレシオもよくしなければいけない。
FXで利益を上げていこうと考えた時、真っ先に考えるのは、
りなが思ったように「 勝率を高める」と答える方が多いでしょう。
例えば、10回トレードを行い、8回勝った時の勝率は80%となります。
勝率80%というと、一般的な感覚で言えばとても高い勝率になります。
しかし、勝率80%が出せれば必ず稼げる!という訳ではありません。
もし10回のトレードのうち、8回小さく勝って、2回大きく負ければ、勝率70%でも資産は減ることもあります。
しかし、レシオを高くすることで、低い勝率でも資産が増えるトレードをすることができます。
FXトレード初心者の方はどうしても勝率ばかり注目しがちですが、長くFXで利益を上げていくには勝率よりもレシオの方が重要視される場合が多いです。
レシオとは?
平均利益額と平均損失額の比率のこと
※主に金額での計算をする「ペイオフレシオ」や「リスクワードレシオ」とも呼ばれる
簡単に言えば、「勝ちトレードの平均÷負けトレードの平均=レシオ」です。
つまり、レシオを算出するには、ある一定回数のトレードの結果を記録する必要があります。
詳しい計算の仕方
例えば、10回のトレードを行い、8勝して、合計80万円の利益が出ていたとします。
この場合、トレード1回あたり利益を平均すると、80万円÷8回で10万円になります。
つまり、計10回のトレードにおける「勝ちトレードの平均」は10万円ということになります。
8回のトレードで70万円。これだけ見れば、順当に利益が出ているように思えます。しかし、残り2回の負けの方では、合計90万円の損失が出ていたとしましょう。
この場合、トレード1回あたりの損失を平均すると、90÷2で45万円になります。つまり、計10回のトレードにおける「負けトレードの平均」は45万円ということになります。
この2つの数字
「勝ちトレードの平均」10万円
「負けトレードの平均」45万円
を割ったものがレシオになります。10÷45=0.2(小数点切り捨て)
つまり10回トレードでのレシオは「0.2」と求められます。
レシオと勝率の関係
FXは投資の一つなので、損小利大を目指すべきです。
レシオを出すと、何が良いかというと、この損小利大が数字になって一目でわかるという点にあります。
下記の表は損益分岐点がプラスマイナスゼロを超えるもの、つまり利益になるレシオと勝率をまとめたものです。
※数字は例です。この数字にならないといけないというものではありません。
この表で注目してほしいのは、レシオが「1.8」であれば、勝率36%でもプラスになるということです。
一般的に、理想的なリスクリワード・レシオは「3」程度だと言われています。
レシオが3であれば、勝率が25%以上あればプラス収支を見込むことができます。
ただ、3という数字は理想なので、誰にとっても3が理想的なレシオではありません。
理由はレシオが高い手法というのは基本的に勝率が低く、利益確定までが長いので精神的に負荷がかかりやすいからです。
レシオは、勝率とワンセットになって初めて意味のあるものになります。
pipsで計算してしまう
これはいつも同じロット数でトレードしている人は問題ないですが、
初心者の方は 慣れてくるとロット数を 増やしてトレードするでしょう。
ロットを増やすのはいいのですが、レシオを計算する時に、計算がブレてしまいます。
FXを行う目的はお金を増やすことだと思うので、お金で統一してレシオを算出するのがいいです。