合成通貨ペアとは？
FXは「USD/JPY」や「EUR/JPY」など、通貨同士を組み合わせたもの(通貨ペア)を売買しています。
しかし、通貨ペアの中には実際に取引してないのにもかかわらず、取引通貨ペアとして扱われているものがあります。
それが「合成通貨」と呼ばれる通貨ペアです。
前の章でFXの世界では米ドルが基準通貨で取引が行われていると説明しましたが、
ドルストレートと呼ばれる通貨ペア以外は合成通貨と呼ばれ実際には取引されてない通貨ペアです。
ドルストレートとは、「USD/JPY」「EUR/USD」「AUD(豪ドル)/USD」「GBP(ポンド)/USD」など、米ドルとペアになっている通貨ペアのことです。
米ドルとペアになってない通貨ペアのことを「クロス通貨」と呼びます。
このクロス通貨が合成通貨になります。
例えば、合成通貨である「GBP/JPY」を買ったとします。
そうするとFXの証券会社ではまず、「GBP/USD」が買われた、次に「USD/JPY」が買われます。
こうして2つの通貨ペアを取引して、無理やり作っているのが合成通貨となります。
これは基準が「米ドルUSD」だから一度USDに直す必要がある為です。
これがどう関係していくかというと、「GBP/JPY」を取引したいと思ったら、
「GBP/JPY」のチャートだけを見るのではなく、「GBP/USD」「USD/JPY」のチャートを気にしなければならないということです。
要するにドルストレート以外の通貨を取引する場合は「USD」とその取引したい通貨のチャートを見て判断してFXを行う必要があるということです。
私たち日本人なら「円」取引がメインだと思いますので、「USD/JPY」の動きを常にチェックしておけば大丈夫です。
FXは様々な観点から値段が上がるか下がるかの判断をするので、USDの動きは常に見ておくことをオススメします。
