FXでは、証拠金の数倍の金額での取引が可能(レバレッジ)です。
レバレッジ10倍の場合、利益も10倍になりますが、損失も10倍になる訳です。
そこで、FX会社は証拠金を大きく上回るような損失が出ないようにする為、マージンコールとロスカットという仕組みを導入しています。
ロスカットとは
ロスカットとは損失が拡大しないように抱えている損失が一定の割合に達したらFX会社が強制的に決済し精算することを言います。
FX会社から強制退出をされる言わばレッドカードのようなものです。
なぜ、強制退出されてしまうのか?
それは、保有しているポジションに対し、レートが逆行した場合、含み損が発生しますが、この含み損が大きくなりすぎると損切りをしない限り、証拠金を全額失うどころか証拠金以上の損失を出してしまう可能性が出てきます。
この証拠金以上の損失を出してしまった場合、ポジションを保有している私たち投資家がFX会社に追加入金しないとFX会社がマイナスになってしまいます。
損しているので、私たちとしては支払いたくないですよね?
こういったトラブルを避ける為、FX会社と私たち投資家の為に用意された仕組みです。
この強制退出のお陰で、最低限の資金が口座に残るので、FX会社に入金してある証拠金以上の損失は生まれないようになっています。
ロスカットの条件
では、どのような時にロスカットが発生するのか?
証拠金維持率が一定の割合になったときにロスカットが発動します。
この一定の割合はFX会社によっても%が変わるので、詳細はFX会社のホームページで確認するのが間違いないです。
証拠金維持率は下記の計算方法で計算されます。
有効証拠金 ÷ 必要証拠金額 × 100 = 証拠金維持率(%)有効証拠金:証拠金に評価損益を加算した金額
必要証拠金。1lot当たりの必要証拠金額 × lot数
マージンコールとは?
ロスカットで説明した証拠金維持率がある程度低下してきたら、FX会社が私たち投資家に証拠金の追加入金を警告してくることを「マージンコール」と呼びます。
ロスカットがレッドカードなら、マージンコールはイエローカードです。
各FX会社は毎日定められた時間に証拠金維持率の計算を行います。
そこで各FX会社の証拠金維持率を下回っていると、FX会社に登録してあるメールアドレスに
「証拠金を追加した方がいいですよ!」
「このままいくとロスカットしますよ!」
という警告がきます。これがマージンコールです。
もしマージンコールがきたら
マージンコールは来ないことに越したことはないですが、もしメールがきてしまったら
証拠金を引き上げる必要があります。
方法は2パターンあり、
1:証拠金を追加で入金する
2:ポジションを一部決済する
があります。
1は説明しなくてもそのままなので割愛します。
2は保有している損失のポジションの一部を損切りするということです。
そうすることで必要証拠金を減らし、証拠金維まとめ引き上げることができるという対策です。
最後に
ロスカットはもちろん、マージンコールも貰いたくないです。
予めしっかりと逆指値注文で損切りを決めておきましょう。
損失を拡大しないリスクヘッジが大切です。
また、FX会社によってはマージンコールがなく、そのままロスカットという会社もあるので、しっかり自分が使うFX会社の情報は理解しておく必要があります。
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